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意外に身近にあるGoogle Cloud Platform で作られたサービス

Google Cloud Platform は、2013年12月に Google Compute Engine が正式リリースして以降、日本でも徐々に活用が広がってきていますが、いまいち実感が沸かないというのも正直なところではないかと思います。実はすでに、結構身近なサービスが Google Cloud Platform を利用して構築されていたりするので、ご紹介します。「え?あのサービスも?」というものもきっと幾つかあるはずです。

AKB総選挙

AKB総選挙は、皆さん1度くらいはご覧になったことがあるのでは?実は2012年に行われた27thシングル選抜総選挙のwebサイトは、 Google App Engine で構築されていました。最大で秒間24000クエリを処理したことで、非常に注目を浴びました。この年は、メンバーがGoogle+にアカウントを作ったり、Google+ とYouTubeで世界同時配信を行ったりと、 Google の全面協力が印象的な年でしたね。

One Directionの 1D Day

2013年には日本ツアーを開催、2014年にはCMソングにも採用されたりと、最近よく耳にするイギリスのアーティスト、ワン・ダイレクション。彼らが2013年11月23日に開催したグローバルイベント、1D Day のサイトも、Google App Engine を用いて構築されています。ライブ中継の視聴者は77万人におよび、ピーク時には1秒間に9000クエリを処理しました。
AKB総選挙と同様、Google+ とYouTubeで世界同時配信を行い、ライブストリームを見ながら、視聴者がクイズに答えて遊ぶこともできるアプリケーションも提供されました。
Google for Work Japan 公式ブログでも、紹介されています。

コカ・コーラのワールドカップキャンペーン

2014年に行われたFIFAワールドカップ、ブラジル大会。日本は残念ながら決勝トーナメントに進めませんでしたが、夜遅くまで、と言うよりは、朝早くから応援していた方も多いのではないでしょうか?
そんなワールドカップでも、Google Cloud Platform は活躍しています。米コカ・コーラ社が、このワールドカップに合わせて行った、Happiness Flag キャンペーンは、全世界のサッカーファンから、facebook やTwitterなど、複数のソーシャルメディアから共有される写真コンテンツを使って、ワールドカップの開会式に合わせて、双方向にコミュニケーションを取るという壮大なキャンペーンです。
この時は、ワールドカップの開催期間中という限られた期間の中で、全世界から同時に、多言語でのアクセスを処理する必要があるということで、 Google Cloud Platform が採用されました。
PaaSである Google App Engine とIaaSである Google Compute Engine を組み合わせて、スケーラビリティに優れ、柔軟性も正確性も併せ持つシステムが構築されており、今後はこういった事例が増えていくのではないかと思います。
詳細は、英語ではありますがGoogle の事例紹介ページにも乗っていますので、興味ある方は御覧ください。

ミュージックステーションのMステシンクロライブ

音楽番組でミュージックステーションと言えば、誰しも一度は聞いたことがあるのではないかと思います。2013年12月に幕張メッセで行われたミュージックステーションスーパーライブでは、Mステシンクロライブと題して、150万人の視聴者がテレビの前でスマートフォンを持って、ライブ会場と一緒に盛り上がりました。アーティストのパフォーマンスに合わせて、 Google Compute Engine を使ってリアルタイムにトリガーを送信することで、ステージ上のパフォーマンスとLEDスクリーン、スマートデバイスをシンクロして、ライブ会場との臨場感あふれる生放送を行いました。

次世代型リアルタイムバトルゲーム「斬神」

ゲーム業界でも、 Google Cloud Platform は活用されています。2014年7月に、Mobageの新作ゲームとしてリリースされた『斬神~そして伝説へ~』は、 Google Cloud Platform をふんだんに駆使して作られたゲームです。アプリケーション部分は Google Compute Engine 、静的ファイルの配信やバックアップは Google Cloud Storage 、ログの分析は BigQuery 、DNSは CloudDNS と、全て Google Cloud Platform のサービスを組み合わせて提供されています。
2014年4月に開催された『Google Cloud Platform セッション- 最新技術と日本での展開について』での開発者の長谷川祐介氏のセッションは、Google Cloud Platform でソーシャルゲームを1本出してみた!というタイトルで、slideshareに公開されているので、これからGoogle Cloud Platform でゲームを開発してみたいという技術者の方は必見です。

まとめ

いかがでしょうか? 一つくらいは、見たことあるサービスではなかったですか? Google Cloud Platform  は、これから日本でもどんどん普及していきますので、更に身近になるのではないかと思います。今後も定期的にこういった事例を紹介できればと思います。

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