株式会社虎の穴様は、漫画・玩具・個人出版物・アニメグッズの店舗販売・通信販売、漫画の企画・編集、キャラクターグッズの制作等を行っており、漫画やアニメ好きの方にはおなじみの同人ショップ「コミックとらのあな」を運営しています。
また、誰でも無料で登録できて、イラスト・漫画・小説・コスプレ・音楽・映像作品など、各方面で活躍されているクリエイターの方々に、自由な作品発表と、さらなる創作活動のための資金獲得やファンの皆さんとの交流の場として40万人以上のユーザーが利用する「クリエイター支援プラットフォーム ファンティア[Fantia](以下 ファンティア)」を運営されています。
ファンティアのインフラストラクチャーとして、Google Cloud Platform (以下 GCP )を採用、Google Compute Engine 上にWeb基盤を構築しサービスを提供しています。
今回、虎の穴開発室に GCP 導入の経緯や利点、クラウドエースの対応などに関してお話を伺いました。

GCP 導入目的と選定理由

ユーザ数やPV数の急激な増加が想定され、それに耐えられるサービス基盤とすることがサービス開始前からの課題でした。
アクセスの増加に応じて容易にインフラのスケールアップを行えるよう、ファンティアの開始当初より GCP をインフラとして導入しました。
虎の穴開発室は複数のWebサービスを高速で開発・運営しており、アプリケーションの開発作業に集中できるクラウドサービスをインフラとして主に利用しています。
GCP は、各種サービスの信頼性が高いだけでなく、他のクラウドサービスと比べてインフラコストが低い事、フルマネージドのCloud SQLなどインフラの運用作業を軽減できるサービスを利用することで開発業務に集中できる点が、インフラとしての採用を決定した理由です。
なお、AWSとGCPをインフラとして初期より検討しましたが、GAE の利用を主に想定としたところ価格見積がAWSの同様の構成よりも大幅に安かったのも選定の理由です。

GCP 導入によるメリット

ファンティアでは主に Google Compute Engine/Google App Engine/Cloud SQL を利用しています。
そのうち Google Compute Engine/Cloud SQL では簡易な設定・手順でオートスケールやスケールアップを行うことができ、急激なユーザ数やPV数の増加に対応する上で役立っています。
特に GAE を利用することで、リクエスト数に応じて容易にスケールアウトでき、Cloud Datastore や Cloud Storage のようなフルマネージドなサービスと容易に連携できる点も魅力です。
また、もともと GCP 利用経験のあるメンバーが複数在籍しており、教育コストも抑えることができています。
サポート面においては、クラウドエースの支払代行のゴールドサポートを利用しています。
重大な障害が起こったとき、あるいは GCP のベストプラクティスや各種サービスに関する質問にも、質が高く十分レスポンスの早い技術サポートを受けることができます。
更に、クラウドエースのサポートの魅力は、単なるベストプラクティスの回答だけでなく我社の使用環境に即したサポートを行ってくれることです。
例えば、スペックが逼迫し急遽バージョンアップが必要になった際に、我社の環境と同一の環境で検証をして、影響範囲の確認と詳細な手順書を迅速に提供いただきました。
このあたりのサポートは非常に安心感があります。
また、Google のサポートへの問合せが必要となった場合でもうまく中継してくれて、迅速な回答が得られますので、こちらも大きなポイントだと思っています。
サービスシステム図

今後の GCP・クラウドエースへの期待

現時点ではアプリケーション開発にリソースを集中させていますので、直近ではまだ利用しておりませんが、サービスが今後成長していくことを見据えると、ビッグデータ、AI・機械学習をシステムに活用することは考えています。
そういった意味では、GCP のAI・機械学習のサービスの性能・機能の向上は注視しています。
考えられる活用範囲としては、機械学習APIを利用しユーザーの行動分析を行い適切なレコメンドなどが行えたらいいですね。
この際ビッグデータはフルマネージドのデータ分析サービスであるBigQueryを利用すると思いますので、やはり GCP を使い続けられるのが望ましいと思います。
クラウドエースに関しては、サポートには非常に満足しています。今でも十分ですが、欲を言えば更に我社の環境に即したサポートを深掘りしていただければより一層安心です。