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こんにちは。クラウドエース編集部です。

2019年5月14日に GCP大阪リージョンの正式運用が開始されました。

2016年に開始された東京リージョンに続いて、国内で2拠点目のリージョンとなります。
同一国内で複数のGCPリージョンが存在するのはUS以外では日本が初となります。
GCP大阪リージョンは 3つのゾーンとGCE、GAE、GKE、BigQueryといった一連の標準プロダクトが提供されます。
大阪リージョンの開設によりBCP対策やDR対策が日本国内だけで構成することが可能となりました。

1. GCP大阪リージョンで提供されるプロダクトは東京とほぼ同等

基本的にはGCP東京リージョンとほぼ同等の標準プロダクトが提供されておりますが下記のプロダクトが大阪リージョンではまだ提供されておりませんので利用予定のプロダクトの確認が必要です。

”Cloud Functions”
”Cloud Memorystore”
”Cloud Composer”
”Cloud Machine Learning Engine”
(2019年5月時点では上記プロダクトは大阪リージョンでは提供されていない)

リージョン別に提供されるプロダクトの詳細はこちら
https://cloud.google.com/about/locations/?hl=ja&region=asia-pacific#region

2. AWS大阪リージョンと違い、GCP大阪リージョンは通常利用可能

AWSでは2018年に大阪リージョンが運用開始されておりますが、AWS大阪リージョンはAWSのリージョンの中でも”ローカルリージョン”と呼ばれる特殊なリージョンとなっており様々な制約があります

AWS大阪リージョンの主な制約
・AWS大阪リージョン単独での利用ができない
・AWS大阪リージョンの「アベイラビリティゾーン」が単一
・利用には事前の申し込みと審査が必要
・利用にはAWS大阪リージョン専用のコンソールとなる

GCP、AWS 大阪リージョンの比較表

項目 GCP大阪リージョン AWS大阪リージョン
リージョンのゾーン数 1
利用用途 メイン環境としての利用可 バックアップ環境のみ
提供プロダクト 標準プロダクトを提供 バックアップ環境を前提とした
一部のプロダクトのみ提供
利用方法 通常メニューから選択 事前申請が必要

リージョン設立のコンセプトが異なると思われますが、AWSは東京リージョンを利用していることが前提でAWS大阪リージョンの申請が可能なようですが、単一ゾーンでのサービス提供のためバックアップサイトとして使うにしても不安があります。
GCPの大阪リージョンはメイン環境として利用されることを想定したリージョンとなりますので、大阪リージョンをメイン環境として東京リージョンをバックアップサイトにすることも可能です。当然 GCP大阪リージョン単独で利用することも可能です。

3. 西日本エリアからGCP大阪リージョンへのレイテンシー

GCPリージョンのレイテンシー確認サイト(http://www.gcping.com/)を使って
大阪、名古屋、福岡からのGCP大阪リージョンに対するレイテンシーを見てみると

大阪からの実施結果(新大阪)

新大阪にある弊社の大阪支社からの結果ですが、大阪リージョンの方が僅かにレイテンシーは低いのですが、ほぼ東京と変わらない結果でした。

福岡からの実施結果(博多)

こちらは弊社福岡支社(博多)からの結果です。
福岡からだと確実に大阪リージョンの方が早いです。

名古屋からの実施結果(名古屋)

こちらは弊社名古屋支社からの結果です。
名古屋からの場合、大阪リージョンよりも東京リージョンのほうが早いという結果になりました。

ただ何度か実施していると大阪と名古屋では、大阪リージョンと東京リージョンの順位が入れ替わり、ほぼ差がない感じでした。

4. まとめ

契約しているキャリアやデータセンターの回線状況によりレイテンシーの結果は変わると思いますが国内で2つのリージョンから選択できるようになったのはかなり設計の幅が広がります。
これでGCP単体で国内でのBCP/DR対策の構成が可能となりますし、マルチクラウド環境でロケーションの異なるリージョンとしてGCP大阪リージョンを活用するのも有効かと思います。

クラウドエースは大阪、名古屋、福岡にも支社があります。
GCP大阪リージョンの運用開始を機会にGCPの活用をご検討頂き何か疑問点がございましたらお気軽にクラウドエースにご相談ください。

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