YOSHIDUMI AYATOSHI

吉積 礼敏

クラウドエース株式会社
取締役会長

東京大学工学部卒業後、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社。
大規模システム開発のインフラからアプリ開発・ERPパッケージの保守等を幅広く経験。
アクセンチュア退職後2005年より吉積情報株式会社を設立し代表取締役に就任。
Googleに特化した業務システム開発を会社として手がけつつ、システムコンサルタントとして大規模プロジェクトマネジメントを歴任。
2012年1月には、日本人としては初めてGoogle Apps Certified Development Specialistを取得。
GoogleCloudPlatformの5資格についても日本人として初めて全取得。

クラウドエースはなぜ誕生したのか

起業を考えだしたのは、実は小学生のとき。「30歳で社長になる」と宣言したんです。そこから逆算し、いかに効率的に起業に必要なノウハウが学べるか、計画を立てました。まず、大学卒業から5年で起業しよう、と。最初の2、3年は厳しい会社。その後の2、3年で日本のビジネスの仕組みがわかる会社に。もっとも勉強になるのは、経営者の近くで仕事をすることです。そこで、アクセンチュアに入社しました。
経験を積み、転職活動を始めた当時、アクセンチュアが初の分社化を行い、新事業をひとつ立ち上げることになったんです。
パッケージソフトのアジア販売展開事業を10人ほどのスタッフでやるぞ、と。小売業向けのソフトだったので、そごうや大丸など小売業上位10社すべてに営業をかけることになりました。そこに誘われて「それなら面白そう」ということで転職は中止。大企業に身をおきながら、起業が体験できるチャンスですからね。そこで2年ちょっと実績を積んで、29歳の誕生日に退職しました。
退職から2ヶ月後、吉積情報株式会社を創業。アクセンチュア時代の先輩から「仕事を手伝ってほしい」と言われて急遽つくったんですね。そうこうしているうちに、東急ハンズでGoogle の案件が入ってきました。アクセンチュアからCIOとして東急ハンズに入った長谷川さんから「Googleの案件、面白そうだからどう?」と話をもらったんです。コンペに参加したところ、採用をもらい、Googleのエンタープライズビジネスに携わるようになりました。Googleにおける日本で初めてのエポックメイキング的な事例になり、それがきっかけでGoogleでも「吉積」の名前が知られるようになったんです。
あらゆる形でGoogleと組むようになり、その流れで「日本でGCPを始めるんだけれど、インフラ詳しいって話してくれてたよね?日本で一緒にやろうよ」と指名をもらいました。当時、すでにAWSが伸びているなか、やるのであれば名前をつけて、どうせならナンバーワンを目指していこうと。そこで吉積情報の一事業部としてクラウドエースが立ち上がり、2016年11月に分社化。以降、現在に至ります。

サーバー系・インフラはすべてクラウドに

今後の市場の推移を考えたとき、サーバー系・インフラはすべてクラウドになっていきます。これから5年〜10年のスパンで、データセンター在りきのビジネス展開を行ってきた大手のパイは急激に減少していくでしょう。クラウドが急速に浸透して行く中で、既存ビジネスが足かせになった大手のスピード感に顧客はついてこないでしょう。じゃあクラウドならどこか?となったとき、IoTやAIの分析となるとこれまでの何百倍ものコンピューティングリソースが必要になりますので、世界で最も多くのデータを処理する基盤を世界中に展開しているGoogleが優位なんです。

昔のITと今のITでは、まったく違います。昔のやり方に固執している人は、もうついてこれない。稟議書を起こすのに何ヶ月もかかって、サーバーが船で運ばれてくるのにさらに数ヶ月かかる。いまならすべてボタン一個ですよ。スピードに圧倒的な差があるんです。お客さまに言わせると、「大手に依頼してもクラウドエースのような小さな会社、つまり下請け請負にしないと、彼らはクラウドを理解していないから意味がない。GCPが使いたいし、もう大手を挟まないで直接取引しよう」と。そういう流れになってきています。
もうひとつ、大手ITゼネコンの多重請負、多重下請けの慣習を辞めさせたいんです。大手の上の人たちが、商流に入るだけで価値を産まない会社が沢山あり、実際に価値を産んでいる人に対する報酬が少なくブラック化しているんですよね。現状のIT界は不健全すぎる。それを僕はすべてクリーンな世界にしたいんです。年商ベースで言うと、2020年で100億を目指しています。10年〜20年スパンで考えていくと、あっという間に1000億はいくと思っています。そのくらいじゃないとITの世界は変わりませんから。

クラウドエースをナンバーワンにするために

創業当初は僕の名前を使い、クラウドエースの名前を売っていました。GCPのユーザー会には僕が出て、積極的に吉積の名前を売ってきました。すべてはGCPでナンバーワンになるためです。2年前から「吉積といえばGCP業界では知らない者はいない」というところにまできました。それ以降、今度は下のメンバーが有名になるように後押しをしています。
GCPでクラウドエースがナンバーワンを目指しているので、資格取得も全員に心がけさせています。
日本でもっとも資格保持率の高い会社にならないといけません。

公平性がクラウドエースの魅力

社内の環境は、フラットな関係を大事にしていますね。社員が僕のことをめちゃめちゃいじってくるんですよ(笑)。だから僕も部長をいじってみたりしてね。そういうラフさ、フラットさが許される土壌があります。もっとも大事にしているのはコミュニケーションですね。
ベンチャーとしては福利厚生がしっかりしているのと、残業代は100%きちんと出すのは吉積情報時代からの僕の理念です。僕のモットーは「嘘をつかない」なので、社員ひとりひとりが不公平感を感じないよう、公平性をたいせつに正直にやっています。

「人の力は借りよう」に変わった

「人の力は借りよう」と思うようになったのが、一番大きく変わったところですね。吉積情報ではひとりの力でやってきたので、完全に自分のものという感じでしたが、クラウドエースでは取締役をはじめ周囲の意見を聞いています。そこは意識してやっていますね。
いままでは自分が「こっちだよ」と言うと、みんながそっちについてきてくれたし、いまでもそうなんでしょうが、それじゃダメだ、と。やはり人間なので、心の底から自分の意思で自然とやってもらえるようにしないといけないな、と心がけるようになりました。

エントリー・募集要項

クラウドエース株式会社

〒100-0004 東京都千代田区大手町2-6-2 日本ビルヂング12F

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